この絵本の内容紹介
むかしむかし、あるおぼうさんがいろいろな国を旅して歩いていました。そんなある日、おぼうさんはたこの国へとやってきました。
おぼうさんは絵を描くのがだいすきです。ところが、墨がなくなって困っていたところ、たこきちというたこがやってきて、墨を出してくれました。その墨でおぼうさんが松の絵を描くと、その絵が飛び出してきたのです。
おどろいたおぼうさんでしたが、たこきちはなぜか涙を流していました。たこきちのおっかさんと兄弟たちが、おおだこにさらわれてしまったというのです。そこで、おぼうさんとたこきちは、おおだこがすむたこ島へと向かうことにしました。おぼうさんは、たこきちが出した墨で、すらすらっと船の絵を描きました。飛び出してきた船に乗って、ふたりは、たこ島へと船をこいでいったのですが……。
子どもから大人まで大人気の工藤ノリコ先生が描く、ふしぎな墨をだす「たこきち」とおぼうさんの愉快な旅の物語。