この絵本の内容紹介
私と弟のあゆむは、川原でかくれんぼをしていました。あゆむが、穴にかくれたので、私も後をおって穴に入ると……。
私とあゆむは、見たことのない森の中にいました。そこで私たちは、まんまるで毛がふさふさした生き物「クックル」と出合ったのです。クックルに案内され、つちぶきの家がならぶ村に連れていかれた私たちは、そこで暮らすことになりました。どんぐりや栗をとって食べたり、色んな形の土器をつくったり……。そんなある日のこと、「家に帰りたい」と言ったあゆむを私がしかると、あゆむはひとりでどこかへ行ってしまったのです。暗い森の中へあゆむをさがしにいく私の目の前には、クックルがつくってくれた「ひかりのみち」が現れました……。
自然との共生により、何千年という期間を豊かに暮らしていた「縄文時代」の青森、白神山地。そこへタイムスリップした姉弟と、森の精霊「クックル」の心の交流を描いた、心温まるファンタジー。