この絵本の内容紹介あらすじ

「てんきよほうの じかんです。きょうは、かみなり おおあめ とっぷう あられに ごちゅういください。つゆあけは もうすぐでしょう」
テレビで天気予報士のカタツムリが梅雨明け間近を伝えます。

「もうすぐ つゆあけですかあ。そうですかあ。それでは そろそろ みんなに しらせますか・・・・・・。」
そう言って、太陽がおもむろに立ち上がりました。

すると、誰かに呼ぼれているような気がするスイカとメロン。カブトムシやセミも誰かに呼ばれたことに気付きます。かき氷やアイスクリーム、扇風機やヒマワリも次々と誰かに呼ばれました。

スイカやメロンやカブトムシ達に出番がやってきたのです。「よーい」「どーん」の合図とともに一斉に走り出します。

すると、蚊取り線香が慌てて付いてきて、トウモロコシも後から慌てて付いてきます。それから、金魚や浮き輪も慌てて付いてきて、これで全員集合。出番に向けて先を急ぎます。

ところが、大きな黒い雲が空一面を覆うと……雷が鳴り響き、大雨や突風が吹き荒れ始めました。いよいよ梅雨明けが間近に迫っています。

そして、悪天候を切り抜けた先で待っていたのは、流しそうめんのじっちゃん。「流しスイカ」に「流しメロン」と、次は流しそうめんのように一斉に滑り始め、いよいよ目的地はすぐそこ。

スイカやメロンやカブトムシ達を呼んでいたのは太陽です。夏の出番に向けて、先を急いでいたのです。果たして、夏の風物詩達は夏に間に合うのでしょうか。