この絵本の内容紹介
病気で学校を休んだ、やすよのかたわらで、おばあちゃんが静かにおりがみをしています。「そんなにおってどうするの」。やすよが、ふとんの中から聞きました。「あいこ先生の手術がうまくいきますようにな……。千羽ヅルをおれば祈りは届くっていうじゃあないか」おばあちゃんは、手を休めずにいいました。
あいこ先生は、やすよたち一年一組の担任です。検診で悪いところがみつかったので手術することになったのです。
やすよは、おばあちゃんといっしょに、「手術がうまくいきますように」と祈りながらツルを折りました。元気になったやすよは、友だちにも呼びかけて、みんなでツルを折りました。そして、折りあがった千羽のツルを先生に届けたのです。
手術が無事に終わり先生は退院することになりました。子どもたちは先生をどうやって迎えようかと相談します。そして、考えついたのが……。
先生を慕う子どもたちの姿が描かれた心温まる幼年童話です。