この絵本の内容紹介あらすじ

しゅうへいは一年生になりましたが、学校の教室でなかなか声をだすことができません。絵は得意なので、教室でもひとりで絵ばかり描いていました。担任のあい子先生は、友達に「もう少し待ってあげてね」と話します。先生には秘策があるようです。

ある晴れた図工の時間に、先生の持ってきたTシャツに着替えると、みんなそれに好きに絵を描きました。しゅうへいも元気に絵を描きます。次にしゅうへいのお父さんが、スイカの畑をクラスみんなに作らせてくれました。みんなでどろんこになりながら、畑を耕します。しゅうへいは、体を動かしみんなと触れ合う中、少しずつ声が出はじめました。夏、スイカの収穫のあとは、ハロウィンのかぼちゃのようにくりぬきながら、スイカで顔をつくりました。楽しくて楽しくて、しゅうへいは思わず「きょうはいい日だね」と大きな声を出しました。

学校を舞台に数々の名作を生んでいる作者が描いた、一年生を励ます幼年童話。