この絵本の内容紹介あらすじ

人間の手はすごい。いろいろな道具を使いこなし、生活に役立てている。人間が人間として生活していけるのは、この手が発達したおかげとも言われている。しかし、握って使う道具は、ただ握りさえすればよいわけではない。なんどもなんども握って使う体験を繰り返すことで、上達するもの。ぎゅっと握る、優しく握る、つまむ、握りつぶすなど……子どものときに、いろんなものを握ったり、触ったりすることは、脳と手の感覚をじゅうぶんに結びつけて発達させてくれる。

そして他の人と手を握ると、どうなるだろう。相手の気持ちが伝わって、ほっとして、仲良くなれる気がする。握ることで、心をつなぐこともできるのだ。恐いときに手をぎゅっと握りしめていたり、応援しているときこぶしを挙げていたりするのを見ても、握ることと人の心は密接に関係していると言える。

生活や遊びを通じて、こどもたちが握る力や感覚をどんどんと養い育てていこうと伝える絵本。