この絵本の内容紹介あらすじ

きつねさんはコックさん。(こんなつかれるしごと、もういやだ)と思っていました。ある夜、きつねさんが寝ているところに、ゆうれいがあらわれました。きつねさんは、おどろいて叫び声をあげました。なんと、ゆうれいの正体は、きつねさんのことを心配したおとうさんでした。

おとうさんは、きつねさんにさまざまなことを教えます。市場での材料の買い方、スープをはじめとする料理の作り方、店のそうじの仕方、お客さんがきたときのあいさつの仕方などなど。毎日、きびしく教えてもらったおかげで、お店には多くのお客さんがくるようになりました。

ところがある日、おとうさんがいなくなりました。そして、テーブルの上に手紙がのこされていました。「もうだいじょうぶだ、がんばれ。ちょうりばはいつもきれいに。……げんきでくらせ。とうさんより」。手紙を読みながら、きつねさんは泣きました。

子を思う親の気持ちと、仕事の厳しさが伝わる絵本です。