この絵本の内容紹介
あるひのこと、ねこがひよこをみつけました。ねこはえさをまいて、ひよこをとらえることができました。さっそく、たべようとしたのですが、そこで、ふとかんがえました。
「ひよこを おおきくして たべたら いいじゃないか そうしよう」。でも、もうすこしまてば、とかんがえをあらためました。「たまごを うむまで まったって いいじゃないか」。さらに、もっとかんがえました。もっとまてば、「たまごを いっぱい うむよ。その たまごから ひよこが かえる」。さらにさらに、もっとまてばとかんがえました。「ひよこを おおきくしてからだって おそくないじゃないか。そうしたら おおきな とりの まるやきを いっぱい たべられる」。
それから、ねこは、ひよこをせっせと、そだてはじめました。……あるひ、とりは、はねを、ばたばたさせると、ねこをおきざりにして、あっというまにそらへ、とんでいってしまいました。