この絵本の内容紹介
おとうさんの転勤で、離れ離れになった、ゆうことネコのミミ。新しい学校になじめないゆうこはいつも寂びしそうです。一方、おばあちゃんと家に残ったミミも元気がなく、えさを十分に食べません。おばあちゃんが心配になるほど、悲しそうにじっとうずくまる日が続きました。
転校して三日目、えりこ先生が「『てじな』でかんげいかいをする」と提案しました。先生は子どもたちが期待に満ちた目で見守るなか、生クリームの入ったびんを振りはじめます。やがて、生クリームはおいしいバターにかわりました。
一口食べたとき、ゆうこは寂しさのしこりが、溶けて流れたような気がしました。
ゆうこから話を聞いたおばあちゃんが、ミミのためにバターを作りました。ミミも久しぶりにバターたっぷりのパンをおいしそうに食べました。
手作りのバターを通じて、ゆうこもミミも元気になれました。
少女の優しさ、先生のおもいやりが伝わる心温まる感動の物語です。