この絵本の内容紹介
福岡市の住宅街の中に、小さな森があった。その森には、ふくろうが棲んでいたため「ふくろうの森」と呼ばれ、地域住民の憩いの場所となっていた。ある日、近所に住むうららとハルさんが森の前を通ると、『マンション建設予定地。立入禁止』の立て札が立っていた。「ハルさん、もうここで遊べないの、ふくろうはどうなるの……」うららは心配そうに言いました。それを知った地域の人々によって「ふくろうの森を守る会」が結成されると、地元の新聞にも大きく取り上げられたのです。それでも、ついに工事が始まります。木が次々と切り倒され、ふくろうのヒナも死んでいました。そんなある日、古墳が発見され、工事は中断となり、ついに建設会社は土地を市に売ってくれたのです。今そこは、「ふくろうの森緑地公園」となっています。実話をもとに、自然の大切さ・地域住民の温かい心のつながりを、感動的なストーリーと美しい絵で伝える絵本です。