この絵本の内容紹介あらすじ

子守唄は、こどもが安心して眠ることのできるすてきな魔法。いつの時代でも、どんな国でも、歌い継がれているのです。

本書の物語は、まず「世界でたったひとつの自分だけの子守唄をうたって」とせがむ女の子が登場します。それを聞いてお母さんは即興で優しい言葉を紡ぎだすのです。女の子は温かい声に安心してすぅすぅと眠りにつきます。

それを聞いていた子犬もお母さんに「ぼくだけの子守唄うたって」とおねだりし、子守唄の輪は、バッタ、もぐら、ふくろう、うさぎと広がり、こどもたちは皆優しい子守唄につつまれ静かな眠りにつきます。

お休み前の絵本にふさわしく、美しいことばと温かみのある絵が魅力の絵本。小さなこどもたちが、どんなときでもたくさんの愛につつまれ安心して眠れる、そんな世の中であって欲しいという作者の祈りが聞こえてきます。

秋の夜長に、お子様への読み聞かせに、ぴったりの絵本です。