この絵本の内容紹介あらすじ

女の子と友達になったドラゴンくん。お行儀よくするという約束で女の子の家でおやつを食べます。

ところが、食事に胡椒をかけたそのとき……ハッ、ハッ、ハーッ、ハックション!
口や鼻の穴から炎が噴き出して、テーブルクロスが燃え出します。すぐ横にかかっていたカーテンにも火がつき、火災警報器が鳴り響きます。

部屋はみるみるうちに煙でいっぱい。女の子は床を這って玄関に進んでいきます。でも、ドラゴンくんは慌てて隠れようとしてしまいます。

「火事が起きたら外にでなくちゃ」
女の子はドラゴンくんのしっぽを引っ張って、外まで逃げ出します。

でも、ドラゴンくんは家の中におもちゃのクマを取りに戻ろうとします。
「火事のときは絶対に戻っちゃいけない」
女の子はドラゴンくんに教えてあげました。

すぐに消防車が来て、火は消し止められました。しょんぼりしていたドラゴンくんは、消防士さんに赤いヘルメットを貸してもらい、にっこり。おもちゃのクマも無事でした。

ドラゴンくんと女の子との物語の中に、火事になったときの注意点が盛り込まれています。ハラハラ、ドキドキ、でも心温まるストーリーを読むうちに、いつの間にか火事が起こったときの対処法を学んでいる、そんな絵本です。