この絵本の内容紹介あらすじ

自分が一番えらいと思っている銀色の自転車が、貧乏なオルノじいさんに出会うことで、やさしい心が芽生えるまでのお話。銀色の自転車の心の動きを、やさしく温かな筆致で描きます。

銀色の自転車は、自転車屋の大売り出しで、高級品から一気に安売りにされてしまい、かんかんに怒ります。しかも、うす汚いオルノじいさんに買われ、かさ屋として、体に、広げたかさをくくりつけられて町中の目にさらされ、恥ずかしくてなりません。はらいせに、わざとゆっくり走ったり、ものすごい速さで坂を下ったりといじわるをしますが、それでもオルノじいさんは毎晩「ごくろうさん」と言って、ぼろ布で体をやさしくふいてくれるのでした。クリスマスイブ、二人は怪しい人影を見つけます。なんと、サンタクロースにばけた泥棒です! さあ、二人は……。精密画のような美しい絵が魅力の一冊です。