この絵本の内容紹介あらすじ

かえる村のまん丸池のそばにとても長い行列ができました。かえる達は、きっと楽しいことが行列の先にあるに違いないと考え、胸を期待で膨らませた様子です。

そこに物知りのしゃべくりかえるがやってきて、この行列は予防注射を受けるための行列だと愉快に説明します。そして、予防注射は病気にならないようにするための大事な注射のことなのだと加えて説明します。

腕に針をプスッと刺すのが注射だと知ったかえる達は青い顔になってしまうのですが、しゃべくりかえるは心配することはないのだと行列に並ぶかえる達をなだめます。

いよいよ、威張った様子のそっくりかえるの順番になると、注射なんて怖くないと言って中に入っていくのですが……がま先生のぴかぴかの注射器を見ただけで悲鳴を上げてひっくり返ってしまいます。

そして、次はふりかえるの順番が回ってきました。ふりかえるは、胸のドキドキが止まらず、涙をぽろりとこぼしながら中へと入っていきます。それから、がま先生のぴかぴかの注射針を見たふりかえるは、恐ろしさのあまりに号泣しながら震えだし、しまいには座り込んでしまうのでした。

他のかえる達の声を外から聞いていたかんがえるは、中へ入ろうかどうしようかと考え込んでしまいます。ところが、看護師さんに急かされると腕を引っ張られて中へ連れていかれるのでした。かえる達は、無事に予防注射を受けることができたのでしょうか。


予防注射をしなければ病気になって発熱したり、お腹が痛くなったり、もっと大きな注射を受けなければいけなくなったりするのです。この絵本は、予防注射は怖くなければ痛くもないことを伝えるとともに予防注射の大切さを優しく描きます。また、体調が悪い時は予防注射を受けることができないといった大事な豆知識も添えられています。