この絵本の内容紹介あらすじ

町の公園にいる一人ぼっちの子犬が、ある夕方オレンジ色の手袋を見つけ、落とし物として交番へ届けます。子犬とおまわりさんの、心と心で交わされる会話に胸打たれる、感動の絵本です。

子犬は、お母さんのことも覚えていませんが、子どもたちと遊んだり、たくましく生きています。それでも、誰もいなくなった夕方の公園にいると、淋しい気持ちになるのでした。ある日、子犬は大きな穴のあいた手袋を見つけました。ふかふかの、おひさまのにおいのする手袋を、子犬は優しいおまわりさんに届けました。最初、穴のあいた手袋なんて誰も探していないと思うおまわりさんでしたが、子犬のために、いいことを思いつきます。手袋の指を一本ハサミで切り、子犬のしっぽにかぶせてあげたのです。淡く優しい色彩、子犬の愛らしい表情を見事に描いた絵も美しい一冊です。