この絵本の内容紹介
もこちゃんは、わたしの大好きなくまのぬいぐるみ。ぎゅうっとだきしめて、においをくんくんかげば、もう一人ぼっちじゃないの。ぬいぐるみに対する女の子の愛情と繊細な心の揺れ動きを、丁寧に描いた作品です。もこちゃんとわたしは、ままごとの時もねむる時もおるすばんの時も、いつでも一緒。淋しい時も、もこちゃんがいるから大丈夫。ある日、弟のようちゃんが熱を出し、お母さんが全然かまってくれない。わたしは、もこちゃんに話しかけるが、いつものように笑った顔をしているだけ。わたしはだんだん腹が立ってくる。いつだって話しかけるのはわたしばっかり……! わたしは、もこちゃんのみみやほっぺにかみついて、そのままねてしまった。そしてふと顔を上げると、もこちゃんが泣いてる……! そしてそのあと熱を出し、目をさますともこちゃんがいなかった。ごめんね、もこちゃん! 濃厚で雰囲気ある絵も、物語世界を盛り上げています。