この絵本の内容紹介
野菜の国では、運動会が元気に始まります。キャベツ王子やトマト姫をはじめ、他の野菜達も一緒にストレッチを入念に行います。
そんななか、木陰に隠れて知らんぶりのもやし君は、どうやら元気がなさそうです。もやし君は、体が細くて力もないので運動会が大っ嫌いだったのです。
まずはじめの競技はかけっこです。小豆やピーナッツは走る代わりにコロコロ転がってとっても速く、もやし君は案の定のビリでした。
次に行われるのは玉入れ競争ですが、不運なことに飛んできた玉がもやし君に当たって目を回します。
その次は、大玉運びならぬかぼちゃ運びです。大きなかぼちゃを大きな大根達が運ぶのでもやし君はかぼちゃに手が届きません。
何をやってもだめだと落ち込むもやし君のもとに、芽キャベツやマッシュルーム、とうがらしやかいわれ大根、プチトマト、もやし君と同じように小さな野菜達がやってきてもやし君を励まします。
みんなに励まされたもやし君は、しぶしぶ次の障害物競争に出場します。でも、まわりは大きな野菜達ばかりなのでおそろしくてしょうがありません。
「フレー フレー がんばれ しろぐみ もやしくん!!」と声援を受けたもやし君は、力いっぱい一生懸命に障害物競争を走り抜くことができるのでしょうか。
一生懸命に楽しむことやみんなで力を合わせることの大切さを描いた野菜達の運動会のお話です。野菜が嫌いなお子さんや運動が苦手なお子さんにぜひ読み聞かせてみてはいかがでしょう。