この絵本の内容紹介
粉雪が降る夜、サンタクロースはトナカイの引くソリに乗って、大忙しでプレゼントを届けて回っています。
ちょうど森の上を飛んでいると、ある一軒の家を見つけます。でも、サンタさんの地図には載っていない家なので、おかしいなぁっと首を傾げた様子です。
サンタさんが下を見ようとしたそのとき、ソリから転げて池に落ちてしまいます。ずぶ濡れになったサンタさんは、寒さのあまり大きなクシャミまで出てしまいます。
さらに困ったことに、トナカイ達はサンタさんが落っこちたことにも気づかずに空の上を走り去ってしまうのでした。
そこで、サンタさんは服を乾かすために、その一軒の家にお邪魔させてもらおうと考え、ドアをそっとノックします。
家の中から返事がないので扉を開けて、ロウソクで明かりを照らしてみると……そこには7匹のかえる達が気持ちよさそうにぐっすり眠る姿がありました。かえる達は寒い冬を冬眠して過ごしていたのです。
サンタさんは、かえる達を起こさないように静かに暖炉に火を灯して、冷えた体を暖めます。
ところが、暖かくなるとだんだんと気持ちが良くなってきて、サンタさんは居眠りをしてしまいます。
サンタさんとは逆に、暖かくなって春と勘違いしたかえる達は目を覚まします。そして、知らないおじさんが家で寝ているのを見ると困惑した様子です。
かえる達は、興味本位でサンタさんの長い髭を引っ張ってみます。すると、サンタさんは痛みに驚いて目を覚まします。
サンタさんは、勝手に家に入ったことをかえる達に謝ってから乾かした服を着て出発しようとしますが、プレゼントを入れた袋が破れていました。
袋が破れたままでは出発できず、困ってしまったサンタさんですが、無事に子ども達のもとへプレゼントを届けることはできるのでしょうか。