この絵本の内容紹介（あらすじ）

今夜はみんなでお月見会。かえるちゃんとお母さんはせっせとすすきや花を準備しています。でも空を見上げるとあやしい天気……。お友達のねずみくん達やカバおばさんもなんだか心配そう。
「くもったままおつきさまがでなかったらどうしよう…」とかえるちゃんが考えているとぽつりぽつりと雨まで降ってきてしまいます。

あきらめないかえるちゃんは、急いでてるてるぼうずを飾り、大きなうちわで雲をあおぐ大作戦を実行します。とっておきは、大きな大きな黄色い風船！お月さまの代わりに風船を浮かばせようとしたそのとき、かえるちゃんまで一緒にふわりと浮かんで……。

黄色い風船をお月さまの代わりにするところでお話が終わると思いきや風船につかまって飛ばされてしまうというハプニングに……。読んでいる子どもたちもドキドキしてしまいますよね。けれど、最後には本物のお月さまも出てきてくれてホッと一安心できるストーリーになっています。

わたなべゆういちさんの描く、親しみやすいキャラクター達がとても可愛らしいですね。かえるちゃんのお月見をしたいという気持ちが伝わってくるので読み手もつい応援してあげたくなります。なかなか思い通りにいかないことも、子どもなりに考えて解決しようとしている姿にきっと勇気づけられるはずです。