この絵本の内容紹介
郵便屋さんのコウモリが慌てて動物達のもとにやって来ました。大変なことが起きたのです。
それは、みんなの大好きなアナグマさんが塞ぎ込んでいるということ。これまでそのようなことは一度もありませんでした。
コウモリの知らせを聞いて、モグラとリスとウサギは、アナグマさんのところへ向かいました。
ところが——
「ほっといてほしいんだ」
せっかく心配しているというのにアナグマさんは素っ気ない態度。それに腹を立てたリスとウサギは帰ってしまいました。残ったのはモグラだけ……。
「ぼくは、つかれてしまったんだ。つかれて、なにもかも、うんざりなんだよ」
アナグマさんは溜め息をついてそう言いますが、モグラは真剣に耳を傾けました。そして、アナグマさんのそばにいることにしました。
一方、森の動物達は大騒ぎ。みんな、アナグマさんの助けが必要なのです。そこで、森の動物達はアナグマさんのところへ向かうのですが……。
「帰ってもらってくれ」
せっかくの気遣いも役に立ちません。アナグマさんは誰にも会いたくなかったのです。モグラは森の動物達に事情を説明し、帰ってもらうことにしました。
「アナグマさんは、つかれてうんざりっていってたっけ」
アナグマさんが眠り込んだ後、モグラは何かを思いつくと紙と鉛筆を取り出し……。
ピクトブック編集部の絵本談議
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モグラは何を思いついたんだろう?
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それは読んでからのお楽しみ!
アナグマさんは頼られるばかりの日々にウンザリしてたんだよね。その原因が何かをモグラは察したんじゃないかな。
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うんうん。
頼られることは素晴らしいことだけど、頼られてばかりだとね。もしかしたら、みんなの感謝の気持ちが薄れていたのかも。