この絵本の内容紹介
ちいさなものが大好きなルースは、ある日の学校の休み時間、鉄棒をしていました。くるんと一回りしたその時、地面に落ちているちいさなカメラを見つけます。
ちいさな窓とちいさなボタンもついた素敵なカメラ。そのカメラを持って夢中で遊んでいたその時、友達のマーティンが「ぼくのじゃないか」と言ってきました。
「誕生日にもらったんだ」と言うマーティンに、ルースは自分もお誕生日にもらったのだとうそをついてしまいます。その日のルースはお腹がひっくりかえりそうで、計算の答えも分かりません。家の夜ご飯が食べられないほどに元気がなくなってしまいました。
今日あったことをパパとママに打ち明け、明日やり直そうと心に決めたルースですが、先生とマーティンの態度が気になって仕方ありませんでした。クラスのみんなのことも…。勇気を振り絞って謝ると、思っても見なかった反応が二人から返ってきました。ひっくり返りそうだったお腹がすぐによくなったのです。
本当のことを打ち明けたことで、ルースの感情がぐるりと変わりました。涙した昨日と変わって、一日が素敵なものになったのです。ちいさな身体で一生懸命に問題と向き合う姿が描かれています。小さな勇気を応援するお話です。