この絵本の内容紹介
同じ樹種を植えた人工林では天然林にくらべて害虫の被害を受けやすくなる。いろいろな害虫とその天敵とは。松枯れを起こすマツノザイセンチュウをはじめ、病害虫の防除法とは。害虫の発生しにくい森林をつくる工夫。
目次
樹木はいろいろな昆虫たちの食物になっている
森林では害虫があまり大発生しない
同じ種類、同じ樹齢の林では害虫が大発生しやすい
害虫が大発生すると、天敵の働きが強くなる
日本のもっとも代表的な樹木スギ・ヒノキにも害虫が増えてきた
日本列島各地で、はげしい勢いでマツが枯れている
松くい虫がつく前に松ヤニが出なくなる
原因不明の松枯れ、研究者たちのなやみは続く
無数の小さな線虫が、マツの材の中でうごめいていた
マツノザイセンチュウが真犯人だった
カミキリが運んだ線虫は、カミキリに産卵木を用意してやる
海外からやってきた病害虫は、大流行しやすい
松枯れからマツを守るために
むかしは人手にたよって害虫を退治し、今は薬や機械を使う
害虫だけを引き寄せる物質の研究が進められている
天敵の働きを強め、害虫を退治する
天敵微生物を人工的に増やして利用する
病気や害虫に抵抗性のある樹木を増やす
病害虫を防ぐために森林を健康に育てる