この絵本の内容紹介あらすじ

バナナは大きな草?原産地では甘くないバナナを芋のように食べる?身近なのに知らないバナナの育ち方や利用のされ方、熱帯から世界に広がる中で奴隷労働も広がった歴史まで、甘いだけじゃないバナナの光と影。

目次

みんなが知ってる くだもの?
これがバナナの木、いや草だ!
バナナの茎とタネは、どこにある?
あまいバナナ、あまくないバナナ
バナナが、ごはんの国ぐに
ふるさとは、どこ?
日本や琉球にもあったバナナの仲間たち
商品としてのバナナのはじまり
むかしは高級フルーツだった?
バナナは、どこからやってくる?
クローンだから病気によわい!
バナナの一生と栽培ごよみ
苗から育てよう!
花と実の育ち方
さぁ、収穫だ!追熟のはなし
デザートバナナを食べよう!
バナナを料理しよう!
葉っぱで入れ物をつくろう!
バナナでみんなが豊かに
あとがき

詳細

甘くて香り高くタネがなくて食べやすいバナナは、日本人がもっとも食べている果物。栽培が始まったのは紀元前8000年、人間とのつきあいは1万年に及ぶ。もともとバナナにはタネがあったが、突然変異で生まれたタネなしを人間がふやしてきた。株分けでどんどん増えるバナナは熱帯では1年で大きく育ち、たくさん実る。熱帯アジアやアフリカでは料理用バナナ(甘くないバナナ)を主食や酒にし、また葉や繊維も利用してきた。自給作物だったバナナは大航海時代を経てアメリカ大陸に伝わり中南米で労働者の食料として栽培され、19世紀になるとアメリカの会社が中南米で大規模農場をつくり、プランテーションを生み出す。本書は、食べものとして身近なバナナの、甘くておいしくて栄養があるだけじゃない姿を絵と写真で伝える絵本。自分で育ててみることで生育の早さを実感し、バナナが曲がるしくみを自分の目で確かめ、葉を使った蒸し焼き料理やかごをつくりバナナと人間とのつきあいを追体験する。