この絵本の内容紹介
校庭や公園でおなじみのケヤキ。屋敷林など地域のの景観を形作り、その材は強度を生かして建物や臼・太鼓の材料にもなってきた。この絵本では、そんなケヤキの育ちと人とのかかわりを重ねて描く。すらっとほうき状に枝を広げる樹形、ギザギザの鋸歯をもつ葉、老木になると剥がれ落ちる樹皮など特徴の見分け方、四季の姿、たねのついた小枝を風にのせて遠くに飛ばすユニークな繁殖のしくみ、年輪のでき方などから、スギやブナと比べた材の特徴、かんたん木工、ケヤキの森づくりまで、ケヤキをまるごと知りつくす。
目次
【ぶんか】
天にまっすぐ枝を広げ、巨樹となる
けやけき木「欅」の古名は、強い木の「槻」
スギにならぶ長寿・巨樹 広葉樹の王さま
【しゅるい】
ニレ科の仲間と世界のケヤキ
町の中でケヤキをみつけよう!
【そだち】
ケヤキの四季 芽生えから老木まで
春、新緑の芽吹きはそれぞれ気まま
目立たずに花が咲いて風で受粉
夏、枝葉がしげり果実が肥る
木が太り、年輪がきざまれる
【くらし】
森の中でのケヤキのくらし
小枝ごと風に舞って、たねをまく
秋の黄葉 落葉と冬芽 冬のすごし方
【さいばい】
くらしの身近にあった屋敷林
ケヤキのたねをまこう、苗を育てよう
ケヤキの森をつくる
【りよう】
ケヤキはかたくて重く、美しい杢をもつ
ケヤキ材で小物をつくろう、枝葉であそぼう
人とケヤキは、つかずはなれず