この絵本の内容紹介あらすじ

田畑や家のまわりなど、身近なところにたくさんいるクモ。嫌われ者になることもあるが、ウンカなど田んぼの害虫を食べてくれる「稲の守り神」。その生態や人間との長い関わりに迫る1冊。田んぼの状態によって変化するクモの種類、クモの種類によって違う網の形、とらえた獲物の食べ方、オスにとっては命がけの交接、糸をなびかせて空を飛ぶバルーニングなど、知られざるクモの暮らしを生態写真であますところなく描く。ふ化後、卵を守ってきた母グモをたべて育つカキコバチグモ、水中で暮らすミズグモなど、ユニークなクモも紹介。

目次

1 早春、越冬場所から目覚めるクモたち
2 子グモの「出のう」と「まどい」
3 田んぼの先発隊は徘徊グモ
4 徘徊グモの狩り
5 田んぼの畦こそクモの養育場
6 クモは稲の守り神
7 最強の守り神、コモリグモ軍団
8 小さくても最大勢力のコサラグモ軍団
9 夏からは網グモが参戦
10 網グモの狩り
11 糸を出すしくみと網の種類
12 円網の張り方
13 網の形でわかるクモの種類
14 夏はクモの繁殖期
15 秋の主役、ナガコガネグモの成長と繁殖
16 ウヅキコモリグモの産卵と卵のうづくり
17 卵のうを守るクモ、守らないクモ
18 卵のふ化から子グモのひとり立ち
19 クモの天敵
20 クモの最大の天敵は農薬
21 幻想的な「雪迎え」―空を飛ぶクモ―

<資料編>
1 日本はクモの宝庫
2 クモは生物多様性の指標
3 クモの採集と飼育
4 人とクモのかかわり
クモクイズの答え/この本に出てくるおもなクモ