この絵本の内容紹介あらすじ

「とっこべとら子に、だまされだ。ああだまされただ」。十五夜の夜、金貸しのじいさんはお侍から千両箱を預かりますが…。妖怪的凄味と妖精的美しさ、神秘性をもつキツネと、化かされる人間。賢治の童話を絵本化。

今回、宮沢賢治の「とっこべとら子」の絵本が高橋伸樹の絵によってうまれることを、本当にうれしく思います。欲深のおじいさんがとっこべとら子と出会うあたりの楽しさなどいいようがありません。多くの賢治の絵本にまたひとつ、「伸樹絵本」が加わったことを喜ばしく思います。(松谷みよ子・作家)