この絵本の内容紹介
「これはボール」という文に添えられているのは四角いブロックの絵―。
子どもたちは、自分の目に入ってきた絵と説明とのギャップに、最初はキツネにつままれ たような、不安に似た感覚におちいるかもしれません。
しかし、ひとたびこの本のおかしさを 理解したら、こんどは「ちがうよ!」と大声で反応せずにはいられなくなるはずです。
同じものを見ていても、そのものに対する自分の認識と他人の認識は違うこと。
さらに言葉で自分の考えを表現することの難しさ。
徹底したナンセンスを貫く本書で、言葉のキャッチボールを楽しんでいるうちに子どもたちの思考力と表現力は磨かれていくでしょう。