この絵本の内容紹介
日本昔話の代表格の一つとも言える「こぶとりじいさん」。誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
日本の昔話のイメージと言うと、おじいさんやおばあさんが登場し、山に芝刈りに行ったり、川に洗濯に行ったりとどれがどれだかわからなくなってしまいますよね。
こぶとりじいさんのお話も山に薪木を取りに行ったおじいさんが登場人物です。特徴と言えば左のほっぺたで「こぶ」がゆらゆら揺れていること。
こぶとりじいさんが薪木を背負って山を降りていると突然雨が降り始めます。おじいさんは慌てて洞穴に駆け込みます。
雨宿りをしているうちにおじいさんはすやすや眠ってしまいます。外がなんだか騒がしいのでおじいさんは目が覚めました。外の様子を覗いてみるとなんと大勢の鬼たちが楽しそうに宴を開いているではありませんか。
楽しそうな囃子に誘われておじいさんは、ついつい踊ってしまいます。すると、突然現れたおじいさんを見て鬼たちは怒ってしまいました。だけれど、おじいさんがあんまり楽しそうに踊っているので鬼たちもおじいさんに釣られて一緒に楽しみはじめます。
気づけば朝になってしまいました。鬼たちは急いで帰りの支度を始めます。すると、赤鬼が「明日もおじいさんに来てもらおう」と言います。そこで青鬼が明日もおじいさんが来るようにとおじいさんの大切な物を預かろうとします。そこで取られたのが左のほっぺたにある「こぶ」でしたとさ。
おじいさんは、軽くなった左のほっぺたを撫でながら大喜びです。
その話を聞きつけた隣のおじいさんは、自分の右のほっぺたにある「こぶ」も取ってもらおうと考えます。
その夜、隣のおじいさんは鬼たちのもとに向かいますが・・・。
昔話と言えば二番煎じのおじいさんは痛い目にあって終わることが多いですよね。だけれど今回はご安心。隣のおじいさんも最後はハッピーエンドを迎えます。