この絵本の内容紹介
ある日、個性的なちょっと変わった女の子が小学校に転校してきました。名前は、たかこ。たかこちゃんがどう個性的かというと……平安貴族のような格好で十二単を着て、扇を持った古風な女の子なのです。言葉も「いと はづかし。」といった古典的なしゃべり方です。
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たかこちゃんは、鉛筆やシャープペンシルを使いません。墨を擦って筆を使って物書きします。音楽の時間では一人だけリコーダーの代わりに琵琶で演奏します。
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たかこちゃんは、とっても勉強ができるのでテストではいつも100点!
でもある日、他の子がたかこちゃんよりいい点数を取ったものですから、たかこちゃんは不機嫌です。
その様子を見たお友達は、たかこちゃんはいつも威張っていると言うのです。
それからというもの、たかこちゃんの十二単の格好や古典的なしゃべり方で意地悪をされるようになります。しまいには、たかこちゃんがいつも持っている扇を隠されてしまうのです。
たかこちゃんの学校生活はどうなってしまうのでしょう。
ある日、学級遠足でひろーい野原に行きました。みんなが野原で楽しそうに駆け回って遊んでいると、急に雲行きが怪しくなって、雷が鳴り始めたと思うと雹まで降り始めるのでした。
高いものがない野原ですので雷が鳴るなか傘をさしては危険です。みんながパニックになっているところ、救世主となったのがたかこちゃんでした。
自分が着ていた十二単をみんなに渡し、それを盾にして空から降ってくる雹から身を守るのでした。
今まで意地悪で馬鹿にしてた、たかこちゃんの十二単に助けられたお友達は、たかこちゃんの個性を受け入れられるようになりました。
集団生活のなかで個性があると目立ってしまい、いじめの標的になってしまいがちです。ですが、この絵本は個性を尊重する大切さを教えてくれます。
十人十色、みんなちがってみんないいんだっと思える素敵な絵本です。