この絵本の内容紹介
朝になってクレヨン達が目を覚ますと、黄色君がいませんでした。
みんなは心配になって、黄色君を探すことにしました。
けれども、何度呼びかけても返事はありません。
一日中探し回っても黄色君を見つけることは出来ませんでした。
「きいろくん、いったい どこへ いってしまったんだろう……」
クレヨン達は疲れ果ててしまい、明日また探すことにしました。
ところが次の日の朝、驚くことが起きていました。
クレヨン達が目を覚ますと、今度は黄土色君と茶色君がいなくなっていたのです。
クレヨン達は必死になって探しました。けれども、やっぱり見つけることは出来ませんでした。
オバケの仕業!?
次の日の朝になると、今度は赤さんとピンクちゃんもいなくなっていました。
「もしかして、おばけの しわざかな? ねているあいだに、おばけに つれていかれたのかもしれない!」
黒君がそう言うと、黄緑君は怖くなって泣き出してしまいました。
それでも、クレヨン達はオバケに立ち向かうことを決め、一晩中起きていることにしました。
ところが、夜が更けてもオバケはなかなかやってきません。待ちくたびれたクレヨン達は、とうとう眠り込んでしまうのでした……。
すると翌朝、黒君以外のクレヨン達は誰もいなくなっていました。
黒君は独りぼっちになって、今にも泣き出しそうになりました。
そんなとき……
黒君は泥のついた足跡を発見し、辿ってみることするのでした。
犯人はオバケじゃない!?
「おばけは きっと、このなかに いるぞ!」
黒君が辿り着いたのは、壁に開いた穴の前——
その真っ黒な穴の中を勇気を振り絞って進みました。
そうして穴を抜けた先には、行方不明のクレヨン達が集まっていました。
「さあ、はやく! おばけに みつからないうちに、かえろう!」
黒君が他のクレヨン達に呼びかけましたが、みんなは困った表情を浮かべました。
そして、ポツリポツリと事情を説明し始めました。
「じつはね、ここは ねずみの かぞくの おうちなんだ」と茶色君。
「あのおくにね、ねずみの おじいさんが いるんだけど、としをとって、うごくごとが できないの」と赤さん。
「そこで、おじいさんが げんきになるように、えを かいてほしいって たのまれちゃったんだ……」と緑君。
クレヨン達を連れて行ったのは、ねずみの子ども達。ねずみのお爺さんを元気付けようと、クレヨン達は試行錯誤して途方に暮れているところだったのです。
黒君は状況を理解すると、お爺さんが喜ぶ絵を一生懸命に考えました。
そして、あることを思いつき……。
ピクトブック編集部の絵本談議
黒君が思いついたのはどんな絵だったのかな?
とっても気になるね!
それは読んでからのお楽しみ!
素敵な絵をクレヨン達が力を合わせて描くんだよ♪
うんうん。
最後は切なくも温かい展開が待っているんだよね。