この絵本の内容紹介
「これは かぼちゃの たね、
いのちの つぶだよ、と おじいさん。
みんなで たねまきしよう、と おとうさん。」
みんなで草を抜いて、土をたがやしたら、種まきです。
「ゆっくり おやすみ たねさん、よっちゃんがいうと、 しっかり めをだしてね、と なっちゃん。」
「本当に生きているのかな」と、子どもたちが見守る中、ある日ようやく芽をだしたかぼちゃ。枯れ草をしいたり、虫をおいはらったりしている間に、かぼちゃは葉っぱをのばして、ぐんぐんと大きくなっていきます。かぼちゃに黄色い花がさいて、やがてちいさな実ができました。かぼちゃのあかちゃんに、さっちゃんは「かぼちゃん」と名前をつけます。
風のうなる嵐の日も、子どもたちは嵐からかぼちゃんを守ります。季節がすぎ、大きく立派に実ったかぼちゃを、さあ、みんなで収穫です。
かぼちゃコロッケ、かぼちゃまんじゅう、かぼちゃの煮付け、かぼちゃスープに、かぼちゃパイ。おいしそうなごちそう、みんなでいただきます。
かぼちゃを題材に、命のつながりを描いた人気ロングセラーシリーズの第10作。子どもたちに身近な食べ物かぼちゃがどのように種から成長し、花を咲かせ、実となるのか、美しく丁寧に描かれています。
種から実となり、また種となるかぼちゃの命のつながりとともに、自然の恵みの中で、おじいさんから孫たちへと手渡されていく、くらしや命のつながりがあたたかく描かれています。