この絵本の内容紹介
ある日、おばあさんは夜空に浮かぶお月さまを見てびっくり。なぜなら、ひょろひょろでほそーい三日月だったから。おばあさんは大きな声で叫びます。「おつきさまはまあるくなくっちゃ!」
そして、大急ぎで台所に駆け込むと、何やらせっせと準備を始めるのでした。
この絵本は、痩せっぽちのお月さまに何とかしてまあるく太ってもらいたいと、自慢のお料理を振る舞うおばあさんのお話です。まずはたっぷりの野菜を刻んで野菜スープを作り、さっそくお月さまをテーブルに座らせます。そして「さあ、たんとおたべ」と大きなお皿をお月さまへ。お月さまも「ああおいしい」とにっこり。
少しずつ太っていくお月さまに、おばあさんはどんどん料理を作ります。チーズがとろける焼きたてピザに、山盛りのナポリタンスパゲッティ。切り絵で作られたイラストはどれも本当に美味しそうで、お月さまが食べ過ぎてしまうのも納得です。そして最後のデザートにおばあさん特製の「とっておきのあれ」が登場します。卵、小麦粉、ミルクなどの材料が並び、大きな丸いお尻をこちらに向けておばあさんがせっせとお料理しているページはとってもワクワクしますよ。
最後には、どっちがどっちだか見分けがつかなくなるほどそっくりな2人の姿にクスリと笑えます。お月さまにごちそうしながら、おばあさんも全部一緒にお料理を食べていましたからね!