この絵本の内容紹介あらすじ

この絵本は、友達と関わり合う際に大切なことを、場面や事柄に分けて、それぞれに綴ります。

「ともだちって」「ともだちなら」「ひとりでは」「どんなきもちかな」「けんか」「ともだちはともだち」「あったことがなくても」の7部構成で描かれます。

ともだちって

「ともだちって かぜがうつっても へいきだって いってくれるひと。」
「ともだちって いっしょに かえりたくなるひと。」
「ともだちって おかあさんや おとうさんにも いえないことを そうだんできるひと。」

ともだちなら

「ともだちなら たんじょうびを おぼえていよう」
「ともだちなら びょうきのときは おみまいに いこう」
「ともだちなら かりたものは きちんと かえそう」

ひとりでは

「ひとりでは もてない おもいものも ふたりでなら もてる。」
「ひとりでは こわい よるのみちも ふたりで あるけば こわくない」
「ひとりでは つまらないことも ふたりで やれば おもしろい」


本当の友達とはどのような友達でしょうか。どのような友情を育んでいきたいかを指し示してくれるような、その一例を描いたような絵本です。

友達とは学校や近所の子ども達だけなのでしょうか。もしかしたら、海を越えて遠くに住む子ども達も友達なのかもしれません。7部目の「あったことがなくても」では、貧困に苦しむ子どもや恐怖に怯える子ども、肌の色が違う子どもを写真とともに綴ります。

きっとこの世界には友達としての在り方が多様にあるはず。まだ会ったことがない友達がたくさんいるはず。その友達について思いを巡らせてみることも大切なことでしょう。

近くにいても、遠くにいても、仲が良くても、喧嘩してても、毎日会っても、会ったことがなくても、友達と素敵な友情を育んでいきたいものです。