この絵本の内容紹介
あなたはそのままで大丈夫
ネコは悲しい気持ちでいっぱいです。
強いライオンになりたいのに、練習を重ねても、なかなかなれないのです。
「むねをはって歩いてみたし、がおーって言ってみたけど、どうしたらにゃれるんだろう」
そんなネコを、お月さまが微笑みながら、見守ります。
夕方、子ども達が家に帰る時間になると、ネコは涙をふいて急いで走り出します。
その先には、ネコを待っている人がいるのです。
ライオンにならなくても、ちいさくて優しいネコはいろんな人にとって、大切な存在。
「自分は何者でもない」となげいたり、あせったりしている人に、「そのままのあなたに価値がある」ことを優しく伝えます。
切り絵ならではのぬくもり、深い青の背景に、ビビッドで独特な色遣い。
雑貨のような絵本です。
編集者からのコメント
ネコは、なりたい自分になれずあせっていたり、「自分とは何者か」に思い悩む人そのもの。
この絵本は「たとえ夢が叶わなくても、あなたには価値がある。必ず誰かの役に立っています」と寄り添います。
お月様は、思い悩む子どもたちのそばにいる保護者や保育者のよう。
肯定も否定もせず、「おやおや」「ほう」と、あたたかく見守りつつ、大切なところで、少し言葉をかけてくれます。
夢を追うのに疲れたとき、子育てに悩んだときなどに、一度立ち止まって、この絵本を開いてみてください。
原点を思い起こさせてくれます。


