この絵本の内容紹介
はばたけ、とどけ、ぼくの思い!
だいすきなお友達が引っ越してしまい、きのうの何気ない「バイバイ」が実はお別れだったと気づいた「ぼく」。
気持ちを伝えられなかったことにモヤモヤしていると、目の前に現れたのは、どくどくと鼓動する不思議なおすしやさんでした。
「鮮度が命!」がモットーの大将に導かれ、「ぼく」は不思議な体験へと足を踏み入れることに──
きっと誰もが経験したことのある、“言い出せなかった”後悔。
そのとき感じた気持ちや、伝えたかった言葉は、賞味期限が切れたように行き場を失ってしまいます。
あわただしく過ぎていく日々のなかで、つい見落としてしまう“今”の気持ちを、大切な人にそっと伝えたくなる。
そんなさわやかな余韻が残る一冊です。
編集者からのコメント
著者も幼稚園の頃に引っ越しを経験しています。
大人たちに言われるまま「バイバイ」をして、気づけば新しい生活が始まっていた──
その戸惑いや寂しさの実体験を主人公に重ねながら、“今”に焦点を当てた絵本です。
「あたりまえのように過ぎていく“今この瞬間の気持ち”が、どれほど愛おしいものなのかを伝えたい」という願いが込められています。



