この絵本の内容紹介あらすじ

「ちゃんと伝えることが大切だって、気づかせてくれたのは君だ」

イバりんぼうの天野ジャックは、いつもみんなと反対のことを言って、まわりを困らせてばかり。
でも、そんなジャックのとなりにはいつも、ニコという女の子がいます。
ジャックとニコはお互いを理解しあい、たとえ言葉は少なくても、不器用でも、楽しく幸せに同じ時を過ごしていたのでした。
そんなふたりが大人になるころ、平和だった日常が少しずつ変わりはじめます。
世の中には不穏な空気が漂い、人々からは笑顔が消え、優しく美しいメロディーや街の賑わいも影をひそめてしまいました。
人々が口にする恐ろしい考えや言葉にむけて、アマノジャクのジャックは大きな声をあげるのですが…。

編集者からのコメント

一人ひとりが大切なものを守るために、勇気を持つこと。
大切なことを口に出してちゃんと伝えること、そして多様な考えを受け入れること。
次の世代を生きる子どもたちへ込めたメッセージのなかに、これまで生きてきた大人たちが抱える痛みと後悔のエッセンスを、ほんの一滴だけ混ぜ込みました。

デザイナーであり、美術講師でもある著者が様々な表現手法を駆使し、細部にまでこだわって描いたイラストも、ストーリーと共にじっくりとお楽しみください。

絵本「天野ジャックはイバりん坊」の一コマ
絵本「天野ジャックはイバりん坊」の一コマ2
絵本「天野ジャックはイバりん坊」の一コマ3
絵本「天野ジャックはイバりん坊」の一コマ4