この絵本の内容紹介あらすじ

「おいしいごはんを作ること」も「みんなで楽しく食べること」もぜーんぶ食育

「ただいま~」
「おかえりなさ~い。おなか すいた?」
「うん。きょうの ごはん な~に~?」
「パパと いっしょに つくろうか~」

5歳のゆうちゃんが、お腹の大きいママを手伝って、パパと一緒にはじめて いりたまごごはんを作り、家族みんなで食べる、というある日の物語を通して、おいしくごはんを食べることの喜びや豊かさなど「食育」をわかりやすく伝えています。

◆ こだわりポイント!

1:「食育」を子供にもわかりやすく伝える
著者は「小さな子ども(7歳くらいまで)のうちに施された食によって、人生や健康が大きく左右されることを学んだ」と言います。
本書は、毎日いただく「ごはん」の重要性、「食べること」の豊かさ、「作ること」の楽しみがシンプルに描かれ、食の魅力が自然に伝わるように作られています。
親にも子供たちにも、直接「食育」を伝えるためのツールとしてとても有効です。

2:子どもが手にとって読みたくなる工夫が満載!
お米を研ぐシーンには「ぐるぐるぐるぐるぐーるぐる つやピカおこめさんぐーるぐる」などリズミカルな歌が挿入されていたり、ところどころ食べ物の精霊の声が聞こえてきたり、見開きいっぱいに美味しそうな「のりたまごはん」が描かれていたり……。
お子さんに楽しみながら何度でも読み返してもらえるような工夫が施されています。

3:親や周囲の大人たちにも嬉しい豆知識アリ!
本文には、食材の栄養価や食べ方の注意点など役立つ注釈がつけられ、表見返しにはコピーしてランチョンマットとして使える正しい配膳(ごはん・しるもの・おかずの正しい位置)、裏見返しにはおはしの持ち方が、わかりやすく図解されています。
教育に役立つさまざまな情報が盛り込まれ、大人にとってもためになる一冊です。

4:親子のコミュニケーションツールに
読み聞かせをしながら何度もページをめくるうちに、主人公のゆうちゃんと同じように「僕も、私も、やってみたい!」という欲求が芽生えるでしょう。
そんな時はぜひ、ごはんを炊いたり卵をまぜたり、お子さんと一緒になさってみてください。
親子のコミュニケーションツールとしてもお役立ていただける絵本です。

編集者からのコメント

ある時著者の廣瀬さんに「絵本を使って食育について講演してもらえますか?」と依頼があった時、廣瀬さんは絵本が置かれた本屋さんを巡り、食について描かれた絵本を片っ端から探し回りました。
しかし、「食べること」というシンプルなテーマで描かれた絵本はなかなか見つからず……。

本書が出版に至ったのには、こんなきっかけがありました。
そして今、最初にきっかけを下さった講演のご依頼にもしっかりお応えできる内容の、目的に叶った素敵な絵本ができました。

長年、「食育」や「マナー」について広く講演活動をされてきた廣瀬さんだからこそ実現した、ちょっと気の利いたアイデアや仕掛けがいっぱい!
イラストの深みのある世界観に普遍的なストーリーが相まって、素晴らしい相乗効果を生み出しています。

初めてごはんを食べるとき、初めてごはんを炊くとき……。
これから生まれてくる子どもたちの、誰もが必ず直面するこれらの瞬間にどうか本書が立ち会えますように。
そして、みなさまの日々の暮らしの中で、本書が「食」を考えるきっかけとなっていきますように。

絵本「おいしいごはん ありがとう」の一コマ
絵本「おいしいごはん ありがとう」の一コマ2
絵本「おいしいごはん ありがとう」の一コマ3
絵本「おいしいごはん ありがとう」の一コマ4