この絵本の内容紹介
青いさくらと男の子の心の交流を温かなまなざしで描いた、ただひとつの物語
こどもちゃれんじ・みみりん&はなちゃん役で知られる人気声優・高橋美紀の絵本デビュー作!!
ある小さな町の桜並木から少しはなれたところに、ぽつんと一本だけ、青い桜の花が咲く珍しい木がありました。
その花はそれはそれはきれいな青色だったので、その花を見ようと遠くの町からも人が来るほどの人気でした。
でも青い桜はいつも独りぼっちでした。
そんなある日のこと、青いシャツ、青いズボン、青い靴の少年が、青い桜のところにやってきて、青い桜の絵を描き始めました。
その日から少年は毎日やってきては、青い桜の絵を描き続け、少年のスケッチブックは青い桜の絵でいっぱいに!
青い桜と青が好きな「青夜」という名前の少年は、いつしか心を通わせ、大切な友達になりました。
二人は仲良くなりましたが、まだ何かが足りません。
それは、自分以外の色と交わり、自分にはない色や音色を奏でること。
自分の色、自分だけの音色を持つことは素敵なことですが、他の色や音色と混じり合えば、もっと素敵で美しい世界が目の前に現れるはず。
自分から一歩踏み出す、ほんの少しの勇気さえあれば。
人気声優・高橋美紀の心温まるストーリーに、妹の戸松奈美子が繊細で抒情的な絵を添えた、第8回絵本出版賞ストーリー部門優秀賞受賞の姉妹コラボ絵本です。
編集者からのコメント
人気声優として活躍する高橋美紀が、長年、心の中で大切に温めてきたストーリーが1冊の美しく感動的な絵本になりました。
一人の時間も、友達との時間も、思い切り楽しんでほしい。
それが『青いさくらのものがたり』にこめられた私たちの願いです。