この絵本の内容紹介
ともだちになりたい。でも、ぼくはおおかみ……
これまでにも児童書や詩集で心に響く言葉を紡いできた高丸もと子氏の最新刊!
第8回絵本出版賞受賞作。
美しい夜空が広がる北欧風の街や森を舞台に幼いおおかみロンの成長と葛藤を描いた物語。
人間の子どもたちと友達になりたいおおかみのロン。
でも、おおかみはどうも嫌われているみたい。
クリスマス前にサンタさんへお願いごとをする子どもたちに出くわし、ロンはトナカイになろうと決心します。
子どもたちにとっては、おそろしく怖いおおかみ。
友達になれるのでしょうか。
変身に夢中なロン。
練習に精を出すロン。
ひとつひとつの仕草が可愛くいじらしい絵本です。
編集者からのコメント
これまでにも詩集や物語など書籍を出版してきた高丸もと子さんの最新刊です。
高丸さんの言葉の選び方はとても美しく、本作もぜひ声に出して読み聞かせ、美しい言葉を味わっていただきたいです。
絵を描かれた神谷直子さんは、大学の畜産科でも学ばれたほど動物に寄せる愛も深く、美しい風景画や毛先にまでこだわった素敵な動物たちを描いてくださいました。
子どもたちの目線に立った優しい世界に、自然や本能のきびしさも併せて表現した高丸さんの独自の世界観に、神谷さんの美しい絵がとても映えて、華やかな絵本になりました。
ぜひ、このお二人の素晴らしいコラボレーションをご覧いただきたいです。
そして、一度手に取っていただけたら、きっと子どもたちはぼろぼろになるまで宝物として愛してくれると信じ、それを願っています。