この絵本の内容紹介あらすじ

もっとみんなと遊びたかった

―実験犬を知っていますか?
犠牲になる動物たちの、痛み、悲しみ、恐怖を、忘れないで。―

大学の実習犬として、病気ではないのに、つらい治療や手術に耐えて毎日を過ごす30匹の犬たち。
なによりの楽しみは朝夕2回の散歩です。
犬たちの引退が決まり、チャコは里親けんたと幸せに暮らすはずでしたが。。。

遊んでもらえず、散歩にもつれていってもらえない実験犬の役割を課せられながらも、過酷な境遇にも負けず生き、狭い檻の中たったひとりで旅立っていった実験犬チャコの生涯と、チャコを待ち続けた里親けんたの物語です。

「逆境にあっても懸命に生きたチャコという犬のことを、多くの人に知ってもらいたい。
それがチャコと交わした約束のような気がして絵本にしました。

獣医師の養成やさまざまな治療法の開発の陰で、今でもたくさんの犬たちが、つらい役割を負っています。

彼らのおかげで、パートナーの犬や猫たちとの健康で幸せな暮らしがあるという事を、心に留めて忘れないでいてほしいと思います。チャコへの感謝を込めて。」(著者より)

編集者からのコメント

動物実験は必要なのでしょうか。
私たちの豊かな生活の陰では、今もなお多くの動物たちが犠牲になっています。
様々な技術開発が進む現代において、あえて命を犠牲にすることへの意味を思わずにはいられません。
私たち一人一人の選択が、動物たちの命を尊ぶことに繋がるのではないでしょうか。
優しい絵と、現実をありのままに綴るこの絵本は、大人はもちろん小さな子供たちにも読んでもらいたい作品です。

絵本「チャコという犬がいた」の一コマ
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ2
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ3
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ4
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ5
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ6
絵本「チャコという犬がいた」の一コマ7
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