この絵本の内容紹介
現役の介護職員が、認知症がある人自身の気持ちになって描いた絵本。
「ずっとがんばってきたわたし。でも、さいきん、わからないこと、できないことが増えてきました……」
この絵本は、認知症がある人本人が主人公です。
現役の介護職員が、認知症がある人たちと日々接するなかで、介護される側の気持ちに寄り添い、描き上げました。
近親者を介護する中で、私達は「本人のために」と、一方的な答えを押し付けていないだろうか……。
そんな、人間の尊厳について考え直すきっかけになる1冊です。
「一方的な押し付け」は、介護の現場に限ったことではありません。
育児中、子どもたちに対してや、その他あらゆる人とのコミュニケーションにおいて、大切なことに気づかされる1冊です。
編集者からのコメント
この絵本で語られている、認知症がある人自身のセリフに、ドキッとする方は多いのではないでしょうか。
本人の気持ちを聞く前に、「本人のために」「安全のために」
周りの人たちが判断していることもあると思います。
しかし、本人は傷ついているのかもしれません。
この絵本は、介護だけでなく、子育て、夫婦、上司と部下などのコミュニケーションに悩む人にもオススメです。
相手の気持ちに寄り添えると、自分も少し楽になるかもしれません。
少し肩の力を抜くためにも、ぜひご一読ください。