この絵本の内容紹介
でも、ほんとの幸せはすぐ近くにあった。
勉強ぎらいの男の子「めぐむくん」は、今日も宿題なんかやる気になれません。
「だれか ぼくとかわってくれないかな〜」とためいきをついています。
そのとき誰かの声が聞こえてきます。
「めぐむ かわりたいの?」。
それは椅子やランドセルたちの声。
そのあと、世にも恐ろしい世界の扉がひらき、めぐむくんは悪夢のような体験をするはめになります。
扇風機になって、ビールを飲むお父さんに風を送ったり。
椅子になって、重いお母さんの体を支えたり。
掃除機になって、鼻からゴミを吸い取ったり。
学校の宿題のつらさより何倍も何十倍もつらい地獄体験です。
……はたして、めぐむくんは元の自分に戻れるのでしょうか?
編集者からのコメント
1冊の絵本との出会いは幼少期の貴重な経験です。
主人公の「めぐむくん」に自分を重ね合わせて、この絵本を読む子供たちは少なくないでしょう。
宿題ぎらいは直らなくても「自分でいることもそんなに悪くないよね」と思える子供たちが増えることを願って、この絵本を世の中に送り出したいと思います。