この絵本の内容紹介あらすじ

大阪にあるちいさな本屋「長谷川書店」は、子どもからお年寄りまで地域の人たちに愛される町の本屋さん。
朝、お店のなかでは、とどいたばかりの新しい本がぎっしりつまった箱がいったりきたり。
いそげいそげ、もうすぐ10時。
お客さんがやってくる--。

絵本「はたらく本屋」の一コマ
絵本「はたらく本屋」の一コマ2
絵本「はたらく本屋」の一コマ3

「はたらく」って、なんだろう?

朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。
大人と子どもがともに読みながら「はたらく」ことの意味を考える あたらしい写真絵本シリーズ(総ルビ)。

シリーズのことば

「将来、なにになりたい?」
大人は子どもになにげなく質問します。
答えはさまざま、時代のうつりかわりとともに人気の職業があるようです。

しかし、サッカー選手でも花屋でも、おなじ職業だからといって、おなじようにはたらき暮らしている人はいません。
ぼくらの生活は、だれかの仕事のおかげで成り立っているはずなのに、彼らが日々なにを思い、どんなふうにくらしているのかはあまり知りません。

夜道で足をとめて星空を見上げるように、目の前を通りすぎる いろんな「はたらく」を見つめたい。
大人も子どももおなじ地平に立って、はたらくってなんだろう、と考えてみる。
そんなふうにして、このシリーズをつくりたいとおもいます。

推薦のことば

●ミロコマチコ(絵本作家)
この世界は、みんなの一日、一日でできている。
履いている靴も、休憩時間に食べるごはんも、お昼寝するときに使う枕も。
たくさんの人の“はたらく”とともに暮らしている。
わたしの“はたらく”もきっとだれかにつながってる。
嬉しくなって、ああ、明日もはたらこうって思う。

●鳥羽和久(教育者)
生きることは社会とつながること。
そして社会とつながることは、はたらく人とつながることだ。
つながる人とは気持ちいい関係でいたい。
そのためには、たがいにすがすがしい仕事がしたい。
この本には、はたらくことのすがすがしさが詰まっていて、生きるようにはたらくことをぼくたちに教えてくれる。