この絵本の内容紹介あらすじ

グンニョーナおばあさんは、どうぶつたちといっしょに、いなかでくらしていました。うしのミルクをしぼったり、ひつじの毛であみものをしたり、ねことあそんだり……、まいにち、たのしく、げんきにくらしていました。ところがある日、グンニョーナは病気になってしまいました。さあ、こまりました。どうぶつたちのせわをする人がいないのです。どうしたらいいでしょう。北大西洋にうかぶ島国、アイスランドのいなかから、首都レイキャヴィークまで、そのふんいきが、そこはかとなく伝わってくるたのしい絵本です。

【訳者のことば】
このお話の舞台になったアイスランドは、人口30万人の北大西洋に浮かぶ小さな島国です。そして、レイキャヴィークは世界最北に位置する首都で、総人口のおよそ4割が暮らす、海辺の美しい町です。地球の北の果てにあるこの国は、日本から、はるか遠く離れたイメージがありますが、島国、火山、温泉、漁業、捕鯨、長寿、治安のよさ、軍隊をもたないことなど、日本とアイスランドにはたくさんのユニークな共通点があります。マリモが、アイスランド北部のミー湖にも生息していることが、近年になってわかりました。水と空気がきれいで平和な国アイスランド。知れば知るほど、日本とよく似た点が見えてきて、今後もっともっと身近な国になっていくと思います。―土師明子―