この絵本の内容紹介
ぱたぱた…
ぱたぱた…
プライスター君とキツネ君は、おばあちゃんの家で大掃除を頑張りました。
すると——
「ふたりとも ありがとう。おかげで キレイにかたづいたよ。これはおれいだよ。」
おばあちゃんからのご褒美は星のカケラ。お店で欲しいものと交換できます。
「ありがとう! おばあちゃん。またくるねー!」
おばあちゃんとお別れした後、プライスター君とキツネ君が町を歩いていると——
「おや? それは ほしのカケラだね? リンゴと こうかんしないかい?」
声を掛けてきたのは友達のゾウさんです。
プライスター君はリンゴが大好きなので、さっそく星のカケラと交換しようとしますが……
「あれ? ネコさんだ。かなしそうに どうしたんだろう?」
プライスター君がネコさんに声を掛けると……
「きょうは もりのコンサートなのに バイオリンが こわれちゃったの…」
ネコさんの事情を知ったプライスター君は良いことを思いつきました。キリンさんの楽器屋で星のカケラとバイオリンを交換することにしたのです。
「ありがとう! これで もりのコンサートで えんそうできるわ!」
ネコさんは大喜び。プライスター君も大満足です。
「プライスターくんもキツネさんもコンサートにきてね!」
森のコンサートに誘われたプライスター君とキツネ君。このコンサートが楽しみなのは楽器屋のキリンさんも同じです。
「ほしのカケラとおはなを こうかんしてくださいな。」
楽器屋のキリンさんはコンサートの手土産にとブタさんの花屋で星のカケラと花束を交換しました。そして、森のコンサートの話をすると——
「あら ステキね! わたしも いこうかしら?」
楽器屋のキリンさんから話を聞いて花屋のブタさんも森のコンサートに行くことに。さっそく、コンサートの手土産にとゴリラさんのケーキ屋で星のカケラとケーキを交換しました。そして、森のコンサートの話をすると——
「それは たのしそうだ!」
今度はケーキ屋のゴリラさんも森のコンサートに行くことに。コンサートの手土産にとゾウさんの果物屋で星のカケラとリンゴを交換しました。
こうして森のコンサートの期待は膨らみ、プライスター君の星のカケラも町中で循環しました。
そして、日が暮れてくると、いよいよ森のコンサートが開演です。町のみんなは手土産を抱えて森へ集まりました。
ところが、大盛況のコンサート会場の隅でキツネ君だけ元気がなさそうです……
ピクトブック編集部の絵本談議
キツネ君は元気を取り戻せるかな?
詳しくは読んでからのお楽しみだけど、最後は意外な展開でキツネ君もハッピーになるよ♪
この絵本に描かれているのは、お金を『星のカケラ』に見立てた物語だよね。お金の幸せな使い方やお金の循環の仕組みがさりげなく描かれているのも良かったね!
金融教育が注目されている昨今、絵本で楽しく伝えることも大切だよね♪
星のカケラと交換するとき、コンサートのPRもできちゃってるし、お金の不思議なチカラを感じるよね!