この絵本の内容紹介
この絵本に描かれるのは動物達の競争……ですが、ただの競争ではありません。とても愉快な『ダジャレース』なのです。
次から次へとダジャレが繰り出され、畳み掛けるように笑いを誘います。手に汗握るレース展開にも関わらず、ダジャレとのミスマッチ感がクセになること間違いなし!
ダジャレースの行方は?
アニマル あつまる だいレース
チキンと ならんで よーいどん!
スタートダッシュで はしりさる
いぐあなんでも はやすぎる
それで かったつむりか!?
まけないように がんばる ぞう
かくごを きめて やるしかない
おお、かみよ われにちからを
レース序盤はサルがスタートダッシュを決め、先行逃げ切りで一番を目指します。その後にはライオンやニワトリなど大勢の動物達が続き、負けじと一生懸命に追いかけます。
ところが……
「コースを はずれて ふたりっきりん」
「こちらは のんびり おきらくだ」
……キリンやラクダ達は早々にレースを離脱してしまいました。
それでもダジャレースはこれからが中盤。トラが罠を仕掛けたり、ワニの群れに遭遇したり、まるで障害物競争のような展開に——。
混迷を極めるレースもいよいよ終盤に差し掛かると、ブタが先頭に躍り出ました。僅差でネズミやカモが追いかけます。
「さぁ いちばんになるのは だれじゃ ダレジャ だれじゃぁぁぁ!?」
砂埃舞う大接戦を繰り広げ、ゴールテープは目の前に——。果たして、ダジャレースを見事制すのは!?
ピクトブック編集部の絵本談議
動物達は一生懸命に走ってるけど、ついつい笑っちゃうね!
息つく間もなくダジャレが繰り出されるからね!
そのダジャレのおかげで文章がリズミカルな気がするよ♪
うんうん。
このテンポの良さが疾走感を演出しているようにも感じるよ!
ダジャレとレースは意外と良い組み合わせなのかもね。
ちなみに、この絵本は有田川町絵本コンクールで『最優秀賞』と『tupera tupera賞』のW受賞をしているんだよ。
誰でも楽しめるシンプルな絵本を目指した結果、”他にはない意外性”が評価されたんだって♪
へえ!すごい!
確かに意外性が詰まってるね。何回も読み返したくなるよ!
ところで……、最後は誰が勝ったんだろう?
それは読んでみてからのお楽しみ!
最後の最後まで意外な展開が待ってるかもよ!