この絵本の内容紹介あらすじ

台湾の歴史から生まれた人権を考える絵本

こぐまのララは、はずかしがりや。「いっしょに、あそぼうよ!」とさそわれても、どうお返事をすればいいのか、わかりません。だから、うたをうたったり、はちみつをとったり、ひとりですごすのが、だいすき。ところが、そんなララのもとに王様の家来がやってきて、命令しました。「うたってはいけない!」。その日から、ララの毎日はすっかりかわってしまったのです…。

戦後、戒厳令下の台湾で冤罪によっておよそ10年間も投獄され、白色テロ受難者となった蔡焜霖(さい・こんりん)さんの経験をモデルに、言論統制によって奪われた表現の自由と友人への思いを描いた翻訳絵本作品。蔡焜霖さんは、釈放後、日本の漫画文化を台湾に紹介した編集者としても知られています。