この絵本の内容紹介
おしゃれ好きの女の子、杏は、優しくておしゃれなおばあちゃんが大好き。でも、そんなおばあちゃんが「認知症」になってしまいました。ちょっと前のことはすぐに忘れてしまうし、長かった髪はバッサリ切って、ちっともおしゃれではない、着やすさ重視の地味な服装。病気のせいで元気のなくなったおばあちゃんは、まるで、おばあちゃんじゃないみたい…。
おばあちゃんの変化に戸惑う杏ですが、おばあちゃんと杏、ふたりの共通の趣味である「おしゃれ」を通して、おばあちゃんが、おばあちゃんらしくいられるにはどうしたらよいのか考えていきます。
担当者コメント
『ばあばは、だいじょうぶ』でも知られる児童文学作家・楠章子の、20年以上に渡る自身の介護体験から思う「認知症との共生」を描いた物語です。病気と向き合うことは大変なことですが、その人がその人らしくいられるように、周囲の人にできることってなんだろう?と、考えるきっかけを与えてくれます。