この絵本の内容紹介
クリスマスが近づいていきたある日のこと、森の動物達が集まって話し合いをしています。今年のクリスマスは、誰が一番素敵なクリスマスツリーを作ったのかを決めようと言うのです。
そして、たくさんのクリスマスツリーを見てきたフクロウじいさんに今年一番のクリスマスツリーを決めてもらうことにします。
フクロウじいさんは、機嫌がいいと「おっほん」と咳払いをするクセがあります。なので、フクロウじいさんが何回咳払いしたかでクリスマスツリーの出来を測ることにします。
力持ちのクマは、大きくて立派なモミの木を担いで家に持ち帰るとクリスマスツリーを作り始めます。リスの一家は家族で力を合わせて特大のリースを作り始めます。
他にもウサギの夫婦やお洒落なシカも素敵なクリスマスツリーを作り始め、フクロウじいさんは「おっほん、おっほん」と上機嫌です。
ところが、森のはずれで一匹のハリネズミが落ち込んだ様子でクリスマスツリーを作っています。ハリネズミは、小さなクリスマスツリーしか作れないのでまったく自信がありません。
しかし、フクロウじいさんがハリネズミのクリスマスツリーを見に来ると、何度も何度も咳払いをするのです。そして、いよいよ森で一番のクリスマスツリーを決める日がやってきます。
その日、フクロウじいさんの姿はありませんが、ハリネズミの作ったクリスマスツリーが森で一番のクリスマスツリーに選ばれます。
でも、ハリネズミはフクロウじいさんが風邪を引いていることに気づくと、森の動物達みんなでフクロウじいさんのもとを訪れることにします。
そして、フクロウじいさんの苦しそうな姿を見た動物達は、クリスマスツリーの出来栄えしか気にしていなかった自分たちを省みるのでした。
それから、ハリネズミはフクロウじいさんを元気付けようと、ある提案をするのでした。その提案とは一体どんな提案だったのでしょう。
立派で素敵なクリスマスツリーを作ることよりも大切なことに気づいた森の動物達の心温まるお話です。