この絵本の内容紹介あらすじ

ネズミがテンの家を訪ねると、「友達の家に行きます」と手紙がありました。「テンの友達って、ぼくじゃないのかも」とネズミは悩みます。モグラ? タヌキ? ウサギ? みんな、ネズミよりもすごい特技を持っています。考えれば考えるほど、どんどん不安だけがふくらんでいきます。「きっとみんなでぼくをのけ者にして、遊んでるんだ」と自信を無くしてしまったネズミ。けれども、そんなネズミの前に現れたのは……。相手が好きだからこそ、思いがすれちがうこともある、ほほえましい友情の話です。美しい切り絵で描く、春の絵本です。

【ここがポイント】
・友情がテーマの絵本です
・ネズミやテンなど、たくさんの動物がでてきます
・美しい春の景色が描かれた絵本です

【編集者コメント】
展覧会などで活動する若手画家の中沢美帆さん。絵の上にさらに切り絵を置いていくという、コラージュ的な手法で制作していらっしゃいます。「切る」という作業によって生まれる、独特の輪郭線が、中沢さんにしかない個性となっています。また、色使いがとても美しく、それも人気の理由となっています。中沢さんの作品をご覧になった作家の岩瀬成子さんが、中沢さんのために書き下ろしたのが『ともだちって だれのこと?』です。岩瀬成子さんが紡ぐ、優しさあふれる世界を、やわらかな切り絵で表現しています。中沢さんにとって、これが初めての絵本作品です。